歯を失った方への治療法
「歯が抜けてしまった」
「抜歯と言われたけど歯を残したい」
「入れ歯がフィットしなくて痛い」
「歯がボロボロなのを治したい」
田町芝浦歯科では、3つのコンセプトを基準にインプラント治療を考えています。またインプラント治療とはどういうものなのかと疑問に思う方もいらっしゃると思いますので簡単にインプラントの説明を行います。ただ患者さんによってもケースが異なりますので詳しい内容は診査して説明いたします。
ご自身のケースに関して
・歯の保存ができるのか?
・もしインプラントを行う場合、簡単なケースなのか?
・難しいケースなのか?
などは診査してみないと分からないので、一度診査にいらして疑問に思うことなど何でもご質問ください。
歯を残す最善を尽くした上でも、保存することが難しいケースの最終手段がインプラントを含む欠損補綴になります。インプラント何百何千症例と掲げているクリニックがあります。どういうケースかみてないので正確なことは言えませんが、当院で治療したら何本も歯を残せたのではないかといつも思います。
当院は歯を残すことを第一に考え、精密な診査診断を行い、患者さんと相談した上で治療方針を決めています。
全力で残そうとした歯がもし良い結果にならず、インプラントになった場合、インプラントに対しても精密な診査、診断を行い、十分な準備のもとインプラントを行っています。
インプラントが長く口の中で機能させるように全力を尽くします。インプラントを行ったのですから、そのインプラントが長年機能することを我々も望みます。そのためにはメンテナンスがとても大切です。
インプラント治療とは、何かしらの理由で失った歯をインプラントという人工歯根によって回復する治療です。
義歯と比較すると異物感が少なく噛み心地はもとあった歯に近いです。
ただもちろんメリットデメリットあります。期間・費用がかかる、オペが必要、などありますが現在の歯科治療では最大の良い治療と言われています。
インプラントに関して最近の技術の発展でインプラントができないケースはありません。
ただ骨がなかったり、シビアなケースは術後の痛み腫れ等が大きい場合がありますし、それだけ費用もかかってきます。
歯がなくなって放置または歯が悪くなっていても放置していると、骨がどんどん痩せてしまい治療が難しくなります。
インプラント治療を開始するタイミング等もお気軽にご相談下さい。
インプラントは治療後いつまで長持ちするとは断言できません。
人工物なので「絶対このくらいは持つ」という絶対はありません。車と一緒でしっかりとメインテナンスすれば長く使うことができます。ただメインテナンスをおろそかにすると、インプラントが歯周病になってダメになるというトラブルも最近でてきていることも現実です。
当院では最低でも10年はもたせようと思い、しっかりと治療からメインテナンスまでし責任を持って対応していきます。
十分にコントロールされていれば全身疾患があってもインプラントが絶対禁止というわけではありません。しかし、事実として治療リスクは上がります。
担当医の総合的な判断、意見を貰ってから治療を検討するのが良いでしょう。
また、腫瘍(悪性)に伴う薬物療法であったり、骨粗鬆症の治療を受けている方でビスフォスホネート系の薬を服用されている方は手術後に骨髄炎が発症するリスクがあり、骨の壊死につながるという報告もありますので細心注意が必要になります。
下記しているのはインプラントのみに限らず歯医者で治療をする際にご注意いただく必要がある全身疾患です。
循環器疾患 | 高血圧症、虚血性心疾患、心臓弁膜症、先天性心疾患など |
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呼吸器系疾患 | 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患、肺気腫など |
脳血管障害 | 脳梗塞、脳出血、クモ膜下出血など |
代謝、内分泌疾患 | 糖尿病、甲状腺機能亢進症など |
肝疾患 | 肝炎、肝硬変など |
腎疾患 | 慢性腎不全など |
神経、筋肉疾患 | パーキンソン病、重症筋無力症など |
重度感染症 | ウイルス性肝炎、AIDSなど |
たばこはインプラントを含む外科処置の治癒に非常に影響してきます。
非常に治りが悪いので禁煙することをおすすめます。また、成功率もとても下がるというデータもでています。
メリット | ① 普通の歯のように噛めるよく入れ歯と比較することが多いのですが入れ歯は異物を口の中に入れますので違和感が非常に大きくなります。噛む力は天然歯と入れ歯ではくらべものにならないくらい劣ります。 ② 残っている歯の負担を軽減インプラントをいれて噛むことによって普通の歯のように噛めるので他の歯を守れます。口腔内は基本的に28本で機能していますがもし何本かなくなると機能する歯が少なくなりますので残っている歯の負担は大きくなり、残っている歯のダメになるスピードも加速します。残っている歯がまたダメになりの悪循環になるのでゆくゆくは大きい入れ歯になります。それを食い止めることができる。 ③ 隣の歯を削らないブリッジと比較することが多いのですが、ブリッジは欠損部の両隣の歯を削ってその小さくした歯を使って欠損部にダミーの歯を作っていきます。それに対してインプラントは単独で機能させることができるので、歯をあまり削らなくてすみます。残っている歯にとっては非常に優しい治療です。 |
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デメリット | ① 費用がかかる保険治療ではないので費用がかかります。 ② 期間がかかるケースにもよりますが、歯を抜いてから約3か月かかり、インプラントをしてから骨とくっつくまで3か月待ちますので約8か月くらいはかかります。 ③ オペが必要インプラントは骨に埋入しますので歯肉を開く手術が必要になります。もちろん痛みについての配慮はしますが侵襲性はゼロではありません。 |
自費診療になりますので医院によって金額が変わります。
インプラントメーカーは数えきれないほどあり、安い韓国製や日本製のものや老舗のヨーロッパのメーカー様々あります。
老舗のメーカーは研究データがしっかりしていてエビデンスがあります。
またメーカーによってシステムが違います。
当院で使っているインプラントメーカーはスイス製のストローマン社です。
世界でもまた日本でもシェア1位2位のものです。
使っている医院も多ければ、もし何かあったときのアフターフォローがしっかりしています。
巷では最終的な被せものまで10万円でインプラントできますとうたっている医院もあると思いますが、
どこの安いメーカーを使っているかわかりません。もしインプラントをご希望の際はメーカーも聞くと良いと思います。
一生使うインプラントですからインプラントを考えている方はよく考えたうえでご検討ください。
ストローマンは世界有数のインプラントメーカーであり、現在日本でもNo.1のシェアを誇ります。いわゆる老舗ブランドです。
老舗ゆえの実績があり、基礎研究がしっかりしています。世界にインプラントメーカーは何100社とあります。
どこの国のものかも分からないものまでありますし、非常に安価なものもあります。安価ゆえ治療費も安い医院もあると思います。
インプラントは基本的には一生埋入しておくものなので、安心、安全と信頼性がとても重要だと考えて当医院はストローマン社を選んでおります。
まず、術者自身で診査用ステントを作成します。作成の時に模型と向き合い、術者がインプラントを行うイメージを行います。残存歯の位置や角度から骨を想像し、実際にインプラントを埋入する位置をシュミレーションします。その状態でステントを作成し、自分で作った診査用ステントを装着して、CTを撮影します。 自分で作った模型上のステントとCT上にそのステントが写りこんできますので、イメージと実際の骨を頭の中で重ね合わせをします。この二つの作業がとても大切になります。
実際頭の中で重ね合わせをした上で、それとはまた別に模型とワックスアップした模型(最終的な被せものを蝋(ロウ)で作るもの)をスキャンしてCTと重ね合わせをすることでパソコン上にて最終的な被せものをみてシュミレーションできます。その設計した情報をデータ化し、3Dプリンターにて精密なサージカルガイド(下記写真)を作成します。
院長をはじめ、当院のドクターは様々な勉強会で研鑚を積んでおります。日々最先端の治療を追及し、またその勉強会で得た知識や技術を自分自身で咀嚼してフィードバックを行っております。
また、上記にありますがインプラントを行うにあたっては入念な診査診断を行います。そして院長を中心にすべてのケースにおいて症例検討会を行っていますので様々なケースに対応が可能です。ソケットリフトやサイナスリフト、骨造成も対応致しますので一度診査にいらしてください。
インプラントは金属なので虫歯にはなりませんが歯周病にはなります。現在、インプラント周囲炎というインプラントの歯周病が問題になっています。インプラントのまわりにプラーク(汚れ)が付着しているとそれが歯石に代わり、インプラントにこびりつきます。インプラントの表面性状はざらついているので、一度歯石が付着するときれいにすることが難しいです。
よく「インプラントは一生もつのですか?」と聞かれます。
インプラントは一度骨にくっつくと安定します。しっかりメンテンナンスすれば長持ちますが、骨としっかりくっくつため、症状がでにくいです。軽く考えていると気付いた時には歯周病が重篤化してインプラントがダメになる場合があります。 また、歯は微妙に動いてかみ合わせを修正しますがインプラントは全く動かないのでかみ合わせが変化する場合があります。かみ合わせが変化してインプラント部位に過大な力が加わるとインプラントがダメになる場合がありますので、かみ合わせのチェックも大切になります。 メインテナンスは非常に大切です。
2010年 | 3月 日本大学歯学部卒業 |
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2011年 | 3月 日本大学歯学部附属歯科病院研修診療修了 |
2015年 | 7月 箱崎デンタルクリニック非常勤務 |
2016年 | 10月 田町芝浦歯科開院 |
ストローマンインプラント 認定
ノーベルバイオケアインプラント 認定
アストラテックインプラント 認定
Simplant SurgiGuide 認定
エムドゲイン療法(再生療法) 認定
デンタルエマージェンシー 救急救命(東京医科歯科大学C.D.E) 認定
2012年 | SJCDレギュラーコース終了 |
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2013年 | SJCDマイクロベーシックコース終了 SJCDマイクロエンドコース終了 寺西先生インプラント診査診断コース ジアズぺリオコース |
2014年 | ジアズインプラントコース |
2015年 | 寺西先生インプラント外科アドバンスコース |
方針を決定していくには患者さんとの話し合いが必要です。それゆえ口腔内全体を把握した上で治療方針を考えて相談しますので、 虫歯、歯周病、噛み合わせを総合的にみる全体的な診査(歯科ドッグ)をおすすめしています。
もちろん患者さんとの相談の上なのでこちらは必要性は説明致しますが必要ないと思うのであれば、強要することはありませんのでお気軽にご相談下さい。
当院にはCT完備されていますのでステントと呼ばれるインプラント埋入の方向付けの技工物を作り撮影します。
もし骨が足りなければ骨を作る処置をインプラント前に行います。
必要な骨がありインプラントが可能ならインプラント処置に移行します。
当院では、患者様それぞれにあった治療法をご提案するため、診査・診断にたっぷり時間を取っております。
ご心配なこと、疑問点などございましたらお気軽にご相談ください。
大画面のモニターに映し出しながらお口の状態を説明します。
希望を伺いながら最適な治療方針を立てます。
インプラント処置ですが、まず麻酔です。
処置中は麻酔をしますので痛みはほとんどないです。
インプラント埋入後約3か月待ってインプラント体が骨とくっつくのを待ちます。
(オッセオインテグレーション)骨とくっついたら土台をたてて被せものの完成で機能できます。
インプラントも歯と同じようにメインテナンスが非常に大切です。
インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病にはなります。
天然歯は歯肉と靭帯で強固な付着があるのに対して、インプラントはその付着が弱いです。
細菌の感染が起こりやすくもし進むと気づかずに進みます。ですから天然歯よりもよりしっかりとメインテナンスしなければなりません。
金額 |
約39万 |
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治療前 | |
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治療後 |
主訴 |
右下の腫れ |
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治療期間 |
8か月 |
治療費 |
40万 |
先生からの提案 (治療内容について) |
歯の破折により歯肉、骨に炎症を起こしていました。隣在歯や予後の事を考え抜歯の選択になりました。 |
治療のリスク |
インプラントは人工物なので絶対一生もつとは言えません。 |
治療前 | |
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治療後 |
主訴 |
前歯をいれたい |
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治療期間 |
5か月 |
治療費 |
51万 |
先生からの提案 |
両隣在歯が天然歯で削られていないので |
治療のリスク |
インプラントは人工物なので絶対一生もつとは言えません。 |
治療前 | |
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治療後 |
主訴 |
奥歯を長く放置していたのでいれたい |
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治療期間 |
1年 |
治療費 |
150万 |
先生からの提案 (治療内容について) |
しっかり噛みたいのであれば |
治療のリスク |
インプラントは人工物なので絶対一生もつとは言えません。 |
治療前 | |
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治療中 | |
治療後 |
主訴 |
全体的になんとかしたい |
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治療期間 |
2年 |
治療費 |
464万 |
先生からの提案 (治療内容について) |
歯周病治療とインプラントを含めた |
治療のリスク |
インプラントは人工物なので絶対一生もつとは言えません。 |
治療前 | |
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治療後 |
主訴 |
虫歯が全体的に進んで噛めない |
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治療期間 |
2年 |
治療費 |
397万 |
先生からの提案 (治療内容について) |
虫歯治療をしっかり行い、 |
治療のリスク |
インプラントは人工物なので絶対一生もつとは言えません。 |
治療前 | |
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治療後 |
主訴 |
歯がグラグラする |
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治療期間 |
1〜2年 |
治療費 |
約200万円 |
先生からの提案 (治療内容について) |
上顎に関しては重度の歯周病によりグラグラな状態でした。インプラントオーバーデンチャーにより動かない義歯でしっかりかめます。下顎に関しては歯周病と虫歯により乱れている状態でしたが初期治療を行いできる限り歯を残してしっかり噛める状態です。 |
治療のリスク |
治療期間がかかります。患者さんの協力もあり最終補綴までいきました。 |
インプラント周囲炎の可能性があるため定期的メンテナンスが必要です。