重度の歯周病の患者さま

田町芝浦歯科

歯茎の腫れを訴えた患者さまが来院されました。

「右上の歯茎が数日前から腫れていて、治らない」とのことでした。
問診、口腔内の視診、打診、動揺度のチェックを行い、レントゲン診査を行いました。

その結果重度の歯周病と診断しました。

患者さんはこれまで自覚症状はほぼなかったとのことです。歯周病の恐ろしさがこれでよくわかると思います。
しかし患者さんは、今まで全く問題なかった歯が急に、歯周病で予後が悪いと言われても、納得いかないご様子でした。
歯周病の原因となるプラークや歯石を除去すること、また付着しにくい環境を作ることが歯周病の治療と説明し、表面の歯石の除去、再評価後に深い部分の歯石の除去を行いました。

だいぶ歯石も取れてきて安定はしてきましたがやはり予想通り重度歯周病の部分は炎症が残ったままです。ただ患者さんは自覚症状がなくなったので、抜歯とかはせずにこのまま経過みることになりました。その際、定期的なメインテナンスの勧めをしました。

その数週間後、再び痛みが出て今回は激痛とのことでした。患者さんご自身も重度の歯周病にかかった歯が原因と自覚しており、抜いてくださいと飛び込みで来院されました。
抜いた後は、痛みもなく順調に経過しています。

抜いた後の処置は、義歯を選択しました。
ただ今後、残存している歯を残すためにもメインテナンスの重要性を再度説明しました。

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